【小説】ねこミミ☆ガンダム 第2話 その2次の日の放課後。 英代が帰る準備をしていると、裕子が鞄をもって声をかけてきた。 「いっしょに帰ろ」 「うん」 不意に、パタパタした軽い足音がして、ネコミミ先生が教室に現れた。予想どおり、英代の前まで来るといった。 「学校の外に、シロネコのことで山本さんに会いたいっていう人たちが来てるんだけど……」 この前の自衛隊とは、また違うらしかった。 「ごめんね。裕子」 「最近、忙しいね」 「うう……。この埋め合わせはするから」 「いいよ。また明日ね」 裕子と別れて英代は、ネコミミ先生と校庭へ出た。 校庭のすみにひざをついたシロネコ。その足元には、ふたりの女がいた。 ひとりは、頭からフードをかぶって顔が見えない。しかし、その頭のふくらみから、ネコミミ族であることがわかった。もうひとりは、短髪で活発そうな女だ。どこかで見た覚えがある。 「あっ……。もしかして……」 短髪の女は親しげにいった。 「やあ、ひさしぶり。元気そうで何より」 「由利亜さんのお仲間の……」 「鈴木夏江來。あの時は、あいさつどころじゃなかったね」 夏江來が差し出した右手を、英代は握った。 ネコミミ先生がたずねた。 「山本さん、お知り合い?」 「あ、大丈夫です。私の恩人のような人ですから」 英代は、事情を話して、ネコミミ先生には戻ってもらった。 「お久しぶりです! お仲間の皆さんはお元気ですか?」 夏江來はこたえた。「もちろん。ピンピンしているよ。みんな、ネコミミ城では英代ちゃんに助けられたね」 「私こそ、牢屋に入れられた時、由利亜さんや皆さんに助けられました」英代は声を落としていった。「由利亜さんは……」 「うーん……」夏江來は眉を寄せた。「女王の城に捕らえられているようなんだけど……。でも、僕たちは、由利亜の救出をあきらめてはいないよ」 「私にもできることがあれば……」 「今日は、そのこともあって来たんだ。シロネコについてもね。いつまでも学校に置きっぱなしじゃ、まずいだろ?」 「シロネコですか?」 「あ、そうそう。その前に、この人を紹介しないとね」といって、夏江來は、となりにいるネコミミ族の女を指した。女がフードを外すと、大きな猫の耳、青い瞳、ネコミミ族らしい整った小顔が現れた。 夏江來はいった。「ニア博士だ。由利亜から聞いてない?」 「え? 博士?」英代は首をひねった。 「シロネコを開発した人。こう見えても偉い博士なんだよ」 「あっ! シロネコの開発者の中にも仲間がいるって……」 「はじめまして、英代さん。ニア・ミケ・ルナです」 ニア博士は、真面目そうな顔で英代を見据えるといった。「あなたのような方に、シロネコを使えてもらえてよかった。ネコミミ王国の横暴を抑えるために、どうかこれからも力を貸しください」 「そんな……」英代は恐縮してこたえた。「私、まだわからないことばかりで……。でも、できることがあるなら、何でもやらせてもらいます!」 夏江來がいった。 「立ち話もなんだから、これから僕たちの基地に案内するよ」 「え、基地? ……って、秘密基地みたいな?」 「うん。まさに秘密基地かな。よければ、シロネコも、そこに運び込もうと思うんだ。いつまでも学校に置いておくわけにはいかないからね」 「体育の授業がある度に動かしてたんですよ」 「はは。苦労したね。学校の外にトレーラーを停めている。そこまでシロネコを動かしてもらえる?」 「はい!」 英代はシロネコに乗り込んだ。学校の外に停められた、見たこともないほど大きなトレーラーの上に、シロネコを横たわせる。コックピットから降り、夏江來のワンボックスカーに乗り込むと学校をあとにした。 英代を乗せたワンボックスカーは、坂ノ上市にある山の道に入った。高い木々にかこまれた、対向車のない山道をひた走る。 しばらくして、検問所のようなところに行き当たった。 近づいてきたのは警察官ではない。似たようなユニフォームを着た数人の男女だ。 夏江來が運転席の窓を開け、親しげに何事かを話した。すぐに、道をふさいでいたバーが開かれた。 車は、そのまま山道を走り、トンネルに入った。 暗いトンネルの中を突き進む。と、不意に車が大きく曲がった。 車はカーブを曲がり、行き止まりで停まった。 外は真っ暗闇だ。ライトを手に夏江來が外に出た。 夏江來が暗い中で何かをすると、低い音が鳴りひびきながら前方の壁が、ゆっくりと左右に開いていった。 まぶしい光があたりを包む。 運転席にもどった夏江來はいった。 「ここが僕たちの秘密基地だ」 車ごと中に入り、すぐのところで英代たちは降りた。 なかは広い空間になっていた。 造られたばかりなのだろう、傷ひとつない頑丈そうなコンクリート壁があたりを囲む。 天井は高さ30メートル以上ある。大きな照明が灯り、屋外のように明るかった。 目についたのは、マシンドールを設置するための巨大な専用ハンガーだった。 「すごい……!」英代はいった。「ここにシロネコを置かせてもらえるんですね!」 夏江來はこたえた。 「この秘密基地であれば、とりあえず、ネコミミ軍の攻撃を心配する必要はないと思う」 「整備も任せてください」ニア博士がいった。 「シロネコのことは博士に任せよう。英代ちゃんには僕たちのリーダーを紹介するよ。もうすぐに来るはずだ」 「リーダー?」 巨大なシロネコを運び入れようと、基地の入り口で忙しく動き回るスタッフたち。それを眺めていると、奥の通路から女性があらわれた。長髪の美しい人だ。 「山本英代さん。よく来てくださいましたね」 女は、やさしげに微笑んだ。「私は、NPO法人〈雲ヶ丘ガーディアン〉の代表をさせてもらっている、竹内杏樹羅と申します。よろしくね」 英代は思わずドキドキしてこたえた。 「よ、よろしくお願いしますっ!」 「あなたのおかげで、ネコミミ王国の横暴な政治介入を防ぐことができました。まずは、日本国民として、お礼を言わせてください」 杏樹羅は丁寧に頭を下げた。 「そんな……」 「それに、あなたが戦ってくれたおかげで、私たちのメンバーが、ひとりとして怪我をすることなく帰ってくることができましたね。その分、あなたには危険なことをさせてしまって……」 「私はただ、シロネコに乗って暴れただけですから」英代はいった。「それに牢屋に囚われていたところを、由利亜さんのおかげで出ることができました。ところで、由利亜さんは、まだ……」 杏樹羅は表情を曇らせた。 「由利亜は、ネコミミ王国に捕らえられ、そのまま、北京にある女王の城に連れていかれたようです。あらゆる手段を使って、解決の糸口をさぐっているのですが……」 「そうですか……」 杏樹羅は申し訳なさそうにいった。 「メンバーには、過激な行動を控えるよう、言っていたのですが……」 杏樹羅の背後で、夏江來がしきりに頭をかいた。 「彼女たちの気持ちを察してあげられなかった、代表である私の責任です」 「あの……」英代は、あらためてあたりを見渡すといった。「このNPOは、どういった団体なんですか?」 「当初、〈雲ヶ丘G〉は、ネコミミ族に関するトラブルなどの相談にのる団体でした。ですが、ネコミミ王国の政治介入が強まるにつけ、次第に、抗議のための政治活動をするようになりました。由利亜をはじめとするメンバーが、警察に不当に拘束されるようになったのも、このころからです」 「私も捕まりました。何も悪いことはしてないのに……」 「ご存知のように、今や行政にさえ、ネコミミ王国は強い影響力を持っています。それは民主主義の原則に反するほどです。いつまでも政府の方針が決まらないのも、そのせいでしょう。だからこそ、我々のようなNPOが求められているとも言えるのですが……」 「もう、世界中ネコミミだらけですものね」 「今、世界でもっとも頻発している問題は、地球の男性が女性のパートナーと子どもを捨て、ネコミミ族と一緒になることです。男性は自らすすんで、そうしていることもあり、被害は女性と子どもに片寄ってしまうのです。本来、恋愛は自由なのですが……」 「でも、浮気は困りますね」 「それはそうですね」 杏樹羅は、スタッフたちに指示を出しているニア博士を眺めながらいった。 「ネコミミ族にも、いろいろな人がいます。一概に差別して、反目し合うのは間違っています。だからこそ、正すべきところは正すため、声をあげ続けなくてはいけません」 「これから日本は……世界は、どうなっていくんでしょうか」 「ネコミミ族も、これからは地球に永住する以上、民主主義国においては選挙権を付与する必要があります」 杏樹羅のいうことは意外な気がして、英代はおどろいた。 「えっ! でも、そんなことしたら……」 「実際に選挙を行えば、ネコミミ族が議会で多数を占めるのは当然でしょう。今や世界の人口の半分は、ネコミミ族が占めるのですからね」 「そのせいで日本人が困ったりすることはないんですか?」 杏樹羅はやさしく微笑んだ。 「議論と多数決という民主主義の原則にのっとる限り、大きな間違いは起きないと考えます。今は外国の人も、日本で市民権を得ていますからね。あなたのまわりにも、真面目に働いているネコミミ族の人がいるでしょう?」 「そういえば……」 「うちのスタッフにもネコミミ族の女性は多くいるんですよ」 そう言ったあと、杏樹羅は表情を厳しくした。「しかし、問題は、ネコミミ族の大多数が、どれだけ民主主義の理念を理解しているかです。最低でも、ネコミミ王国や軍による人権侵害だけは改めさせなければ……」 「そう思います」 杏樹羅は、遠くに語りかけるようにいった。 「彼女たちとも仲良く共存できる、理想的な社会を築いていく――。そのためには、多くの問題を軟着陸させなくてはいけません。それにはまだ時間がかかるかもしれませんね」 トレーラーの荷台が立ち上がり、巨大なシロネコが基地の中に立ち上がった。 英代はいった。「手伝いましょうか」 夏江來がこたえた。「いや、作業になれてもらう意味もあるんだ。シロネコに戦ってもらうようなことも、まだあるかもしれないからね」 「そういったことがないようにしないといけないのですけど……」と、杏樹羅は眉をひそめた。 「そうは言っても、ネコミミ軍の狂暴さは、代表も知ってるでしょう?」夏江來は不満げに口をとがらせた。 「私は、英代さんの身を案じているのです。未成年で、まだ中学生ですからね」 「私は平気ですけど……」英代はいった。 「ご両親に申し訳がありません」杏樹羅は諭すようにいった。 「僕だって戦います」夏江來はいった。「でも、話し合いで決着がつくような相手なら、こんな苦労はしてませんよ」 「そうですけど……」 杏樹羅は、思い付いたようにいった。「そうだ。ニア博士の紹介は済んでいる?」 「はい。先ほど」英代はこたえた。 杏樹羅が呼ぶと、ニアが作業を抜けて近づいた。 「英代さん。シロネコともども、あらためてよろしくお願いします」 杏樹羅がいった。「ニア博士は、ネコミミ王国のやり方に異を唱え、我々の側についてくださったのよ」 「そうだったんですか」 「女王――アンヌシャルルの強引なやり方に、ついていけないと思っている同族は多いのです。王国には、政治的に脆弱な国を狙っては、その国民を差別的に扱うという悪癖がある」 ネコミミ族にも、このような人がいるのだと思い、英代は感動した。 ニアは続けた。 「人権は、宇宙の普遍的な原則であるはずです。ネコミミ王国の民主化のためにも、どうか皆さまのお力をお借りしたい」 「微力ですが、私もがんばります!」 「ありがとう。心強いです」ニアは微笑んだ。 杏樹羅はいった。 「でも、英代さんはまだ中学生ですから、学業が優先ですね」 「あ、そうでした」 「パイロットの育成も必要かもしれません」と、ニア博士。 「わかりました。平行して進めましょう」 杏樹羅は、皆を見渡すといった。 「皆さん、これからは同志として、仲良くがんばっていきましょう」 英代に向き直るといった。「それと、英代さんには、学業の負担にならない程度に、この拠点に通ってもらいたいのだけど。よろしいかしら?」 「大丈夫です。部活もしてませんから」 「あと、もうひとつ。これはとても大事なことですが……」杏樹羅は声を落とした。「この拠点の場所は、だれにも話さないでほしいのです。できるなら、ご両親にも。もし、拠点の位置が漏れでもしたら、狙われる可能性もありますから」 「わ、わかりました!」 「ありがとう。では、これより山本英代さんを我ら雲ヶ丘Gの一員に迎えます」 「はい! よろしくお願いします!!」 まわりのスタッフが、英代に向かって拍手を送ってくれた。スタッフの半分以上は女性だった。ネコミミ族もいる。「これから、よろしくね」などと、近づいては気さくに声をかけてくれた。 翌日、学校の昼休み。 英代は、ネコミミ先生に職員室へと呼ばれた。 NPO法人〈雲ヶ丘G〉について詳しく説明すると、先生は安心したようだった。 「しっかりした団体のようね。シロネコの置き場所も決まって助かったわ」 「はい。NPOの皆さんのお陰です。私も、これからは放課後に通うようになりましたので」 「ところで、そのNPO団体の住所と連絡先を控えておきたいのだけど……」 「え」 「担任として、何かあったときに連絡も取れないようじゃ困るでしょ?」 「あー……。それはですね。機密事項でして、だれにも言えないんですよ」 「あら。でも、何かトラブルにでも巻き込まれたら、担任の私の責任にもなるのよ。未成年の生徒が放課後に何をしているのか、学校側で把握してないわけにはいかないでしょ?」 「いやあ、それが……」英世は内心、ハラハラしながらこたえた。「基地の場所は、バレると狙われちゃう可能性があるって言うんです」 「でも、ご両親には伝えてるんでしょ?」 「ええ……まあ……」 本当は、両親にもいえないのだが、英代はウソをついた。 「なら、学校にも教えてもらわないと……」 「あ、でも、大変なんですよ。もし場所を知っちゃうと、先生だってネコミミ族の悪い人に狙われることだって……」 「そう……」 先生は天井を見つめたあと、不意にうつむいた。そのまま動かなくなったと思ったら、伏せた大きな瞳から、ガラス玉のような大きな涙がこぼれた。涙の粒は、止めどなく落ちていった。 「せっ、先生っ!? なに泣いてるんですか!?」 「差別ね……」ネコミミ先生はつぶやいた。 「えぇっ!?」 「先生がネコミミ族だから、教えられないのね……」 「差別だなんて! そ、そんなわけないじゃないですかっ!!」 英代は必死に言い返した。それでも先生は、ポロポロと涙をこぼしながら、英代を見据えていった。 「先生は、自分が差別されていることが悲しくて泣いているのではありません。生徒の中に、差別主義者(レイシスト)が出てしまったことが悲しくて泣いているのです」 先生は、真っ赤になった瞳で、窓の外を眺めた。 「やっぱり、ネコミミ族の私に、地球人の先生なんて無理だったんだわ……。郷里(くに)に帰ろう……」 「そんなことありません! 私、差別なんかしてませんっ!!」 英代は声をあげて抗弁した。「本当は親にも言ってないんです! ごめんなさいっ! 基地の場所は、安全保障上の特定秘密で、だれにも言えないんですっ!!」 「……本当に?」先生は真っ赤に腫れた目を英代に向けた。 「本当ですよっ! それに、NPOには、ネコミミ族の人もいるんです! ニア博士っていう、シロネコをつくった偉い人もです! だから、差別なんて、絶対にありませんっ!!」 「それならいいけど……」 ネコミミ先生は泣き止んだ。「……でも、連絡する手段がないようでは困るから、NPOの人と相談して伝えてもらえないかしら」 「わ、わかりました……」 「ごめんなさいね。山本さんを、憎き差別主義者だなんて疑ってしまって……」 「いえ、いいんです。本当のことを言えなかった私も悪いんです……」 「仲直りしましょう」 そういってネコミミ先生は、手のひらを英代に向けて差し出した。 「何ですか?」英代はたずねた。 「ネコミミ族の仲直りの仕方よ。相手の手のひらに、自分の手のひらを重ねるの」 「へえ……。なんか、かわいいですね」 英代は楽しくなって、先生の手に自分の手を重ねてみた。 「お手!!」先生は声をあげた。 《え……。なにこれ……》英代は戸惑った。 「じゃあ、できるだけはやく経過を知らせてね」 「はい……」 英代は、深く腰を折り曲げて礼をすると職員室をあとにした。 放課後に、英代が帰り支度をしていると、裕子がやってきていった。 「今日はNPOの活動はないの?」 「今日は帰って宿題しなきゃ。だから、いつも通りだよ。いっしょに帰ろ」 「急に忙しくなったね」 「この前はごめんね」 均はクラブ活動(オセロ)があるらしく、英代たちはふたりで下校することにした。 校舎を出て裕子がいった。 「シロネコの置く場所が決まってよかったね」 「うん。NPOの人たちのお陰だよ。私もこれから、本格的なネコミミ王国との戦いに向けて、がんばっていかなきゃ」 英代は、両手でガッツポーズをして見せた。 しばらく歩き、人気のない住宅街の道にさしかかると裕子がいった。 「ね。シロネコを置いてるNPOの基地って、どこにあるの?」 「もうっ! 裕子まで!!」 英代は職員室での出来事を思い出し、げんなりしていった。「基地の場所は特定秘密だから、だれにも言えないのよ!」 「いいじゃん、私には教えてくれたって」 「ダメだって……。基地のことなんて知ったら、裕子だってネコミミ王国に狙われるかもしれないんだよ」 裕子は、不意に真面目な顔になるといった。 「関係ないよ。私だって、英代にばっかり、あぶないことなんてさせたくないんだよ」 「そう言ってくれるのはうれしいけどさ……」 「私も、そのNPO団体に入って、一緒に戦いたいと思ってるんだ」 「え! ほんとに!?」 「本当だって!」 裕子は、固い意思を示すような表情をした。「私さ、3年生になったら、すぐに塾に行かないといけないじゃない。英代と何かを一緒にできる時って、2年生の今しかないんだよね」 「そっか……。裕子、高校は進学校を目指してるんだよね」 「両親が、どうしても開業医を継いでほしいらしくってさ。半年ぐらいしかできないけど、私も英代の力になってやりたいんだ」 「うっ……」英代は思わず鼻の奥が熱くなった。 「その前に、どんなところにあるのか、場所ぐらい知りたくって……」 「わかった。直接は行けないけど、遠くから見るくらいならできるから」 英代と裕子は急いで家に帰り、自転車でまた落ち合った。 「行こう! 暗くなる前に帰らないとね」英代はいった。 「うん!」 ふたりは、基地のある市内の山に向かって自転車を走らせた。 ジャンル別一覧
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